- できうる限り【痛み】や【不快感】を最小限に抑え、極力歯を保存し削らない治療(Minimal Intervention)
- 部分的なものでなく、根本的に原因を究明し治療を行う全顎的治療
- マイクロスコープを用いた精密齲蝕(むし歯)治療
むし歯治療
むし歯治療
以前の歯科医院にて痛みや怖い思いをされ、歯科医院が苦手な方は少なくないと感じます。最新の歯科医療器具と技術・経験があれば、こういった【痛みや不快感】を最小限にすることができます。当院での上記に配慮した治療をご紹介致します。
【むし歯】とは何か皆様はご存じでしょうか。
口腔内は数千億から多い方で1兆単位の細菌が存在しています。この口腔内細菌が食事の際の【糖】を分解し、【酸】を作り出すことで歯が溶かされているのです。
食事をすると上記のメカニズムから口腔内は酸性に傾きますが、唾液にこれを中和する作用があり、約40分で口腔内のpHは元の中性状態に戻ります。
ではなぜむし歯ができるのでしょうか。
それは汚れがたまり易い部位があるからです。
食物残渣(食べかす)が口腔内に留まっていると、その部分には口腔内細菌がへばりつき、プラークやバイオフィルムと呼ばれる細菌層が形成されます。するとその内部には唾液の緩衝作用(中性に戻す力)が働きづらくなり、酸にさらされ続けむし歯となるのです。
また最新の研究で、むし歯と歯周病は脳梗塞・心筋梗塞・動脈硬化・狭心症・誤嚥性肺炎・関節炎・糖尿病・生活習慣病などの全身疾患の原因にもつながることが判明しています。むし歯や歯周病の予防や治療は、全身疾患の予防や管理にも重要とされているのです。
初期段階のむし歯は自覚症状が現れず、日常的なケアを怠ると悪化しやがて痛みを伴うようになります。むし歯は早い段階で治療を開始すれば、比較的簡単な処置で治癒します。
よくあるのが大人のむし歯治療で痛みが無いまま大きなむし歯となっているケースです。むし歯が大きくなって歯の神経に到達すれば痛みが必ず出る、という訳ではありません。これはあまり知られていませんが、【むし歯=ズキズキ痛い】という症例はむし歯治療の半分程度です。大人になると歯が頑丈になりむし歯になっても進行がゆっくり慢性に進むケースが少なくありません。ゆっくりむし歯が進行すると、神経に近くなっても痛みが無い・神経が侵されていても症状が出ないこともあります。
むし歯の兆候があればお早めに受診ください。
初期のむし歯はその部位を取り除き、人工物で補完し修復します。
材料は様々あり、各々メリットデメリットがありますので、むし歯の大きさや部位を踏まえてご検討頂きます。
保険治療では現在、一般的に【コンポジットレジン】か【金銀パラジウム合金】で修復を行います(他にも材料はありますが、この2つが圧倒的に使用頻度が高い)。
コンポジットレジン
これは所謂、歯科用の強化プラスチックになります(強化プラスチックは歯と同じような色になります)。
メリット
デメリット
金銀パラジウム合金
これは銀歯や銀の詰め物と呼ばれるもので、シルバー色の見た目になります。
メリット
デメリット
ハイブリッドセラミック
強化プラスチックにセラミックの粉末が混ぜられた材料になります。
ここで重要なことは【セラミック】と名称にありますが、後述する【オールセラミック】とは全くの別物になります。【ハイブリッドセラミック】は性質としては【プラスチック】の材料です。
この材料は名称故に誤解を招きやすいのですが、材料の性質としては【コンポジットレジン】の強度が多少上がったものとお考えください。
オールセラミック
その名の通りすべてがセラミック(歯科用陶器)で構成され、歯と同じような色合になります。
メリット
デメリット
ジルコニア
ジルコニウムから作られる人工ダイヤモンドで歯と同じ色合いになります。
メリット
デメリット
よく【オールセラミック】と【ジルコニア】の違いをご質問として伺うことがあります。
これは【硬さ】と【審美性】のどちらをより優先するかがポイントになります。
どちらも上記の2点は優れていますが
【オールセラミック】はより色調再現性が高く(歯により色を似せることができる)、
【ジルコニア】はより強度や耐久性に優れています。
そのため治療部位や修復の方法によって選択が変わります。
口腔内の状況やむし歯の発生の仕方、生活習慣や口腔内の癖(食いしばり・歯ぎしりなど)は一人として同じ方はいらっしゃいません。
ここまで材料のご説明をしましたが、その内容は一般的にお話できることであり、例外も勿論存在します。
大切なことは、【口腔内とむし歯の状況を鑑み、患者様の意見や要望をしっかりと伺ったうえで、納得して治療頂く】ことです。
当院では材料の説明は勿論、しっかりとしたカウンセリング行ったうえで治療してまいりますので安心してお越しください。少しでも分からないことや気になること、疑問点があれば是非お聞きになってください。